鹿島神宮と香取神宮と銚子観光

今、窓の外はしっかりと雪が降っています。昨日までは春の陽気でした。一昨日に東京で桜の開花宣言があり、昨日は我が家の近くでも桜が開花しました。それが一日にして真冬に逆戻りです。日本の南岸を通過する低気圧が寒気を引き込んだことが原因のようですが、最高気温が20℃から4℃まで急降下とは極端すぎます。
今日からまん延防止等重点措置も全国で解除され、いよいよ旅行のシーズンですが、この先気温は平年並みに戻るものの曇りがちの天気が多いようです。

さて3月中に伊豆大島に椿を見に行こうと計画しましたが、旅行を予定していた先週の天気予報が悪かったこと、そして今週以降は時間が取れないことから、今回は大島旅行を残念しました。その代わりと言ってはなんですが、日帰りで銚子まで春の海を見に行ってきました。春を求めて南房総は何度も訪れていますが、千葉県民でありながら実は銚子・犬吠埼は行ったことがありませんでした。以前から鹿島神宮や香取神宮も気になっていたので併せて参ってきました。

ドライブの計画に当たって、まず銚子で海鮮の昼食を食べることを決め、午前中は鹿島神宮参拝。昼食後は犬吠埼を見てから香取神宮を参拝。帰り道に佐原の歴史的町並みに立ち寄り、時間があれば途中どこかでいちご狩りを楽しむという大雑把な行程を考えました。しかし観光ガイドを調べるうちに、上述の二つの神宮に息栖神社を加えた「東国三社参り」に興味が湧き、また犬吠埼近辺は思いの外ジオサイトが多いことも分かって結果的には時間が足りない盛りだくさんのドライブになりました。

1. 鹿島神宮

朝早く“チバラギ”の自宅を出発し、利根川に沿って一路東へ。潮来を経由して2時間少しで鹿島神宮に到着です。潮来から鹿島に入る際に北浦を渡る橋は神宮橋と呼ばれ、その橋の右手には鹿島神宮の西の一の鳥居が見えます。

この鳥居は水上鳥居としては18.5mと日本一の大きさで、かの有名な広島厳島神社の大鳥居よりも2.5m大きいそうです。

鹿島神宮の大鳥居です。神のお使いの鹿も鎮座しています。

鹿島神宮は創建が神武天皇の御代と言うからほとんど神話の世界ですが、実際7世紀頃の常陸国風土記に登場するぐらいの歴史があります。御祭神のタケミカヅチの大神は勝負事の神様で勝運のご利益があるということです。
楼門は江戸時代初期に水戸藩主から奉納されたもの、本殿は徳川2代将軍秀忠により寄進されたものです。

この神宮は大鳥居や楼門をくぐって参道を進んでいった右側に本殿があります。だから他の神社のように、鳥居をくぐるごとに本殿に近づいて行くという感覚がなく、何となく歩いて行って、右側の建物を覗いてみると、あれ~本殿だったという感じです。

楼門から参道を真っすぐ進むと本殿を通り過ぎそのまま森に入って行き、奥宮や鹿園、御手洗池へと続きます。

奥宮の裏手には要石があります。見た目にはそれほど大きな石ではありませんが、江戸時代に水戸光圀公が7日間掘り続けても石の底にはたどり着けなかったという氷山のような石で、地震を起こす鯰の頭を押さえているという言い伝えがあるとか。一茶もここで地震と要石の句を読んだようです。一昨日に東北地方で大きな地震があったばかりですが、やはり茨城や三陸地域は昔から地震が多かったのでしょうね。

御手洗池では芭蕉の句碑もありました。

西の一の鳥居に対し、海からの入口として東の一の鳥居があります。鹿島神宮から少し距離がありますが、折角だから鹿島スタジアムを見ながら立ち寄りました。
鹿島スタジアムの外景も、外側にせり上がった観客席の両端がアントラーズ(鹿の角)のように見えなくもありません。

東の一の鳥居です。防波堤がなければもっと絵になるのでしょう。

2. 息栖神社

当初の計画には入っていなかった神社ですが、観光ガイドを調べてゆくうちに、鹿島神宮、香取神宮と併せて「東国三社」と呼ばれ、江戸時代はお伊勢参りに次いで人気があったとか。せっかくなので立ち寄ってみました。

3. 鹿島灘の風力発電

神栖市から銚子までは利根川左岸を走る国道124号線が近道ですが、海沿いの道をドライブしました。鹿島港の南側は風力発電の風車が並んでいます。成田空港に着陸する前に飛行機から何度も眺めたことがありますが、近くで見ると圧巻です。小さな展望台があり、その名はズバリ「海風の見える丘」です。なかなかセンスのあるネーミングです。風力発電は再生エネルギーの切り札ですが、景観的には好き嫌いがあるように思えます。

4. 銚子漁港で海鮮丼の昼食

利根川の最下流に架かっている銚子大橋を渡って銚子に着いたのが1時前。色々と寄り道をしたので思ったより時間がかかりました。銚子魚港は既に競りも終わり人出はありません。漁船の数もそれほど多くはありませんでした。銚子と言えば海に突き出した先っぽのイメージで実際に外海に面した外港もありますが、最も有名な銚子漁港は外海ではなく、利根川の河口よりも上流側にあり、この漁港を中心に銚子の街が広がっています。

昼食は海鮮丼と決めていました。漁港近くの食堂は定休日だったり、すでにお昼の看板を下ろしていたりで、あまり活気を感じられませんでしたが、ネットで当たりを付けていた「魚河岸料理 常陸」で「ちらかし丼」をいただきました。さすがに美味しかったです。

5. 銚子ポートタワーとウオッセ21

銚子漁港から犬吠埼に向けて少し進むと銚子外港エリアに着きます。こちらには銚子ポートタワーと観光魚市場があります。残念ながらポートタワーは定休日、またウオッセ21もあまり人出がなく寂しい感じでした。以前はTVの旅行番組でよく取り上げられたようですが、やっぱりコロナ禍の影響でしょうか、すっかり活気はなくなっていました。

6. 犬吠埼

外港から海沿いに走ると10分ぐらいで犬吠埼に着きます。途中ハーブガーデンPocketというカフェを併設したハーブ園がありますが、ここも定休日。どうも木曜日は銚子観光には適していなかったようです。犬吠埼は本州で一番早く日の出を見ることができる場所で灯台もあります。高校野球の古豪銚子商業の「~犬吠埼は見よ立てり」という有名な校歌が思い出されます。

灯台のすぐ北側には君ヶ浜と言う綺麗な砂浜が広がります。

灯台の南側は白亜紀の堆積物の露頭が見られるジオサイトです。岬の南北で表情が大きく異なります。

7. 外川駅・千騎ヶ岩・犬岩・地球の丸く見える丘展望館

「ぬれ煎餅」で有名な銚子鉄道の終点は外川駅です。駅前には「デハ801」という鉄オタなら見逃せないレトロな電車が止まっています。外川は急坂の漁師町です。細い道路が碁盤状に整備されていて風情がありますが、車で通行するには少し気を使います。

外川漁港の西側には千騎ヶ岩と犬岩という二つのジオサイトがあります。共に近づくことはできないのですが、特に犬岩はフォトスポットです。

地球の丸く見える丘展望台はその名の通り、屛風ヶ浦から犬吠埼まで南の海の眺めは最高です。日比友愛の碑が示す先がフィリピンです。

8. 屛風ヶ浦と銚子マリーナ

東洋のドーバーと言われる屛風ヶ浦は圧巻です。約10km続く断崖には地層模様が綺麗で、やはり銚子で一番のジオサイトです。銚子の子供たちはこれだけ多くのジオサイトに囲まれて育っているので、きっと多くの地質学者が生まれているのでしょう。

屛風ヶ浦の駐車場近くの銚子マリーナ海水浴場は内海の面しているので波も穏やかで夕陽が綺麗な場所です。また銚子マリーナ一帯はヤシの植栽もあり、日本離れした風景です。まるで米国カリフォルニアのマリーナような…

9. 香取神社・佐原の町並み

当初銚子は”犬吠埼で灯台に登ればおしまい”の予定でしたが、思いの外ジオサイトや見どころが多く、銚子マリーナを出発したのが既に夕暮れの5時。それから約1時間強のドライブで香取神宮に着いたのは既に暗闇の中でした。なので香取神宮は“ただ参った”だけになってしまいました(後日改めて明るいうちにお参りしよう)。佐原の町並みは通過しただけです。こちらもまた日を改めて。

と言うことで、当初の計画とは大幅に異なりましたが、春を感じながらの楽しい一日になりました。