外壁塗装って大変です – 塗装業者の選び方(その1)

我が家は住んでいる分には何の不自由もないのですが、築20年を超えました。レンガ調のサイディング張りの外壁は、陽があたる南側の色褪せが激しく、数年前から外壁塗装のチラシが郵便受けに投げ込まれるようになりました。また外壁工事業者の訪問も時々あり、インターホン越しにいきなり「我が家の外壁がどのくらい悪い状態であるか、そして今すぐ塗装をしないと大変なことになる」と脅しにも似たおせっかいをしてきます。
サイディングの色褪せによる見栄えの悪さについては、さほど気にしていないのですが、最近はサイディングが反り返る箇所が見られるようになったこと、そしてサイディング間の隙間を埋めていたコーキングシール材が一部なくなりつつあることから、さすがに潮時と思い外積塗装を考え始めました。

私は自分でできることは、できる限り自分でやってみるDIY派ですから外壁塗装も挑戦してみたい気持ちがあり、早速外壁塗装のイロハをネットで調べてみました。外壁塗装の工程は以下のようになるようです。

  • 足場組立
  • 高圧洗浄
  • 劣化したサイディングの補修
  • コーキングシール材の除去と新しく打ち直し
  • ペンキ塗装 (下塗り、中塗り、上塗りの3度)
  • 足場解体

以前アメリカで暮らした時に知り合ったアメリカ人は、当たり前のように日曜大工で自宅のペンキ塗りをしていた記憶があります。だから外壁塗装は単なる「ペンキ塗り」で、時間さえかければそれほど難しいものでないと思っていたのですが、これはとんでもない思い違いでした。
まず2階建ての外壁塗装なので足場が必要なこと、そしてサイディングの補修やコーキングシール材の打ち直しなど家のメンテナンスも必要で、カリフォルニアのモルタル平屋建ての壁塗りとは大違いのようです。足場はDIYでは不可能でレンタルで組み立ててもらうしか方法がありません。高圧洗浄機も購入するかレンタルが必要です。サイディングの補修は特殊な補修材が必要だし、コーキングの打ち直しは、お風呂場のコーキングのように簡単ではないなど、あれこれと考えてゆくと実際の塗装作業やはり専門家にお願いする方が無難という結論に達しました。

そして業者選びを始めたのですが、これがまた大変です。まず誰もが一番に思いつくのは、家を建てた建築会社への相談です。私の家を建てたのは、全国ネットでないものの住んでいる地域では大手の建築会社なので、外壁塗装などのメンテナンスをするリフォーム部があります。そちらに相談をするとすぐに担当者が現状調査にやってきました。そして一週間後に受け取った見積りは、200万円台の後半。我が家は40坪程度の普通の家で、屋根の塗装も含めないでこの値段です。
とても納得できる金額ではないので、次は郵便受けのチラシの中から比較的大きくて全国にチェーン展開している塗装会社に連絡。やはりこちらも直ぐに営業がやって来て、我が家の図面を見ながら1時間程度で見積もりを作成してくれました。そして何とその金額は最初の建築会社の半分以下。その上塗料も建築会社のものよりも数段ハイグレードのものを使用とのこと。

私としては、やはり家を建てた会社の方が信頼できるので、少しぐらいの価格差ならば許容するつもりでいたのですが、100万円もの違いが出るとは…。建築会社の方が高くなることは事前に予想していたものの、さすがにこれだけの違いが出ると、二つ返事で依頼することもできず、見積りを精査してみました。
そしてわかったことは、建築会社が過剰な工事(考え方によれば親切とも言えますが)も含んでいることでした。雨樋関係は塗装では無く全て取り換えるとの前提であること、そしてベランダの防水加工を再度実施するなどです。現在は問題なくても築20年ということを考えると、足場を組んでいる時に実施する方が結果的に安くつくので、皆さんそのように工事されますとのこと。話としては理解できるのですが、現在問題がないところまで過剰に補修する必要があるのか? そしてそれだけで40万円以上も出費するのか? 結局は不必要のないものまで売りつけているだけではないのか? 不必要ならば、その分を除いて再見積りを再提出しますと言っていましたが、やはり建築会社は個別対応に問題があるように思えました。しかしそうかといって投げ込みのチラシで見つけた会社も今一つ信頼性に欠け、やっぱり躊躇します。そこでもう一社地元の業者にも見積りをお願いすることにしました。

「外壁塗装」でネット検索すると、多くのサイトでは「建築会社は高いだけで、どうせ下請け業者に丸投げする」、「チラシの訪問販売は安かろう悪かろうなので要注意」、だから「評判の良い地元の業者が一番」と書いてあります。まさにその通りなのでしょう。しかし良い業者を探そうとして「地元の良い塗装業者の見つけ方」というようなサイトを調べると、上位にランクされている塗装業者がサイト毎で異なっていて、サイトそのものが塗装業者の依頼による自己宣伝のようで信用できない。結局のところ、どうやって地元の良い業者を見つけるかが大きな問題です。ご近所に聞く方法もありますが、断りにくかったり、万が一問題が起こった時に気まずい思いをするので避けたい。ということで私の取ったのは、まず「地元の良い塗装業者の見つけ方」のようなサイトで幾つかの塗装業者をピックアップする。そしてその業者をgoogle mapで確認し、店構えをチェックしたたうえで、googleでの評価を確認する。google評価件数が一定程度あり、その評価も高い業者を選ぶ方法です。ある特定のサイトでの一方的な評価と異なりgoogleの評価は依頼者の意見が反映されており、件数も多ければ客観性も高いと判断しました。

早速、この業者に電話して見積りをお願いしました。調査にやって来た方は、普通の営業ではなく元塗装工の職人さんということで、細かいところまで説明してくれました。家の外周を一緒に点検しながら、修理の必要・不必要箇所を指摘し、その修理方法についての提案もしてくれました。3度目の見積り依頼で初めてまともな相談ができました。現在、正式の見積り書の提出待ちの状況ですが、概算では建築会社と投げ込みチラシの真ん中あたりで、納得できる見積りがもらえそうに感じています。
やっぱり皆さんが言うように、信頼できる(本当の所はまだわかりませんが)地元の業者さんが良さそうです。

生活

Posted by Sorato