外壁塗装って大変です – 塗装業者の選び方(その2)

外壁塗装の見積りを依頼していた地元の業者から見積りが届きました。これで我が家を立ててくれた建築業者A社とチラシ営業のB社とともに3社の見積りが揃いました。早速比較してみました。

  • 足場組立費

B社と地元業者C社はほぼ同額でしたが、A社はカーポートの屋根の一部も取り外しが必要との事で、約10万円高くなっていました。

  • 高圧洗浄費

A社は塗装単価に含まれているので詳細不明。作業単価がC社はB社の半額ですが、作業面積がB社の2倍近くあり、結局両社ともほぼ同額。作業面積は私が概算したところでもB社の見積りよりは大きいので、どうもC社の見積りの方が正確なようです。ただし全体の工事費に占める割合は小さいので、あまり総額には影響がありません。

  • 劣化したサイディングの補修

A社とB社は、塗装単価に含まれるとして記載なし。一方C社は少額ながらきっちりと見積もられていました。

  • コーキングシール材の除去と打ち直し

B社とC社では作業単価も補修費総額も共にほぼ同じ。一方A社の単価は5割以上高く、総額はやはり10万円以上の差が出ました。

  • ペンキ塗装 (下塗り、中塗り、上塗りの3度)

この項目は各社で大きく異なっています。まずA社は塗装面積に関係なく建坪単価で計算していました。実際に窓があって塗装面積が小さくなっているかどうかは考慮されていません。また洗浄費やサイディングの補修費も含まれているので、単価としては大変高くなっています。実際には塗装面積をベースにした積み上げで計算されているのかも知れませんが、提出された見積書上はブラックボックスです。B社はサイディング面、破風板、軒下など項目ごとに単価と塗布面積から積み上げて計算されていますが、塗布面積がアバウトです。また高級な塗料を使用との事で、非常に高い単価が使われていました。C社はサイディング面、破風板、軒下などの項目ごとに使用ペンキ量(〇〇缶使用というように)まで示して丁寧に見積もられていました。結局A社は70万円、B社は90万円、C社は50万円程度でした。

  • その他

A社では工事費合計の一割近くの管理費が上乗せされています。B社では管理費等はなく、逆にキャンペーンと言って40万円程度の値引きがあります。C社は廃棄物処理費が付加され、管理費の追加や値引きもありません。

まとめ

見積り書を比較してみると、各社の対応が良くわかります。A社は詳細を客に教えない。そして管理費が高い。きっと一つの工事での利益をあらかじめ決めておいて、その利益を生み出せるように単価を調整しているのでしょう。そしてB社は丼勘定。見積書は、各工事の積み上げで積算しているように見せかけていますが、工事面積等の数字は信頼性が乏しく、積み上げ額に説得力がない。そして最後に大幅値引きを行う。結局詳細は分かりません。これら2社と比較してC社の見積りは、各工事の積み上げをベースに積算をしており、その内容も詳細に記載されている。工事面積等も図面から正確に計算している。値引きはない代わりに最初から単価調整するようなことはない。
見積り書を見るだけで、C社は信頼を置けるような気がします。やっぱりしっかりとした地元の業者に軍配が上がりました。工事金額も当然重要ですが、大事な我が家に手を入れてもらう訳ですから、やはり信頼が一番重要と思い、C社に工事を依頼する予定です。

工事費は総額で約120万円程度です。ちなみに工事費の内訳は次のようになっています。

  • 足場等の仮設費  約15%
  • サイディングの補修とコーキングシール材の打ち直し費 約22%
  • 外壁塗装費  約28%
  • 破風・軒下・雨樋などの付帯塗装費  約20%
  • 養生・洗浄・廃棄物処理費  約15%

外壁塗装工事と言っても実際の塗装費用は約50%、補修費用が約20%、そして工事に伴う準備費用や雑費が30%もかかるのですね。DIYを旨とする私としては忸怩たる思いもあるのですが、この工事は業者にお願いします。

生活

Posted by Sorato