全国旅行支援は延期でしょうね

ブロック別の県民割旅行支援は6月末までの期限が7月14日まで延びて現在も実施中です。この制度に引き続く観光振興策として政府や国交省がぶち上げていたのが全国旅行支援制度です。県民割が使える地域を全国に広げたということですが、何のことはない一昨年始まって現在は宙ぶらりんの状態となっているGoToキャンペーンそのものです。8000円を上限(宿泊代金のみの場合は5000円が上限)として旅行代金の40%を補助し、平日に旅行する場合は3000円(週末は1000円)の地域クーポンのおみやげ付きというものです。
政府は開始時期を7月上旬とし終わりは8月末までの夏休み中、そして混雑を避けるためお盆の時期は対象外と発表していました。ブロック別の県民割制度が終わる7月15日から切れ目なく始める目論見が見え見えですが、どうもこの支援制度が延期になりそうな雲行きです。と言うのは、ここ数日のコロナ感染者数が異常な速度で増加しているからです。

今朝のニュースや新聞の見出しはコロナ第7波の話題ばかりです。感染者数が先週と比較して2倍になったとか、島根や鳥取など今まで比較的感染者が少なかった地域で過去最多を記録したとか。重症者が少ないので今一つ危機感を感じなかったのですが、全国の感染者数が昨日は4万5千人。今までの最多が今年2月の一日10万4千人だったことを考えると、気づかないうちにかなりの水準まで既に増加しています。オミクロン株の変異株BA5はすでに欧米で蔓延し、その感染力の強さや速さが確認されていることから考えると、日本で一日10万人を超え最多感染者数を更新するのは時間の問題なのでしょう。

このような状況を考えると、今旅行支援策が始まるとはとても思えません。参議院選挙が済むまでは、候補者や党幹部の地方遊説では「地方活性、旅行支援」を声高に訴えるものの、旅行支援の実施については明言を避けて先送り、そして選挙後はコロナ感染状況を考え、旅行支援は秋の行楽シーズンに持ち越しというオチではないでしょうか。
私は今年の夏は東北旅行を計画していました。全国旅行支援を振る活用して、いつもはなかなか泊まることのできない有名温泉街をはしごする予定でしたが、計画の練り直しが必要なようです。