冬季五輪北京大会
東京リンピックから半年、未だコロナ禍から抜け出せず、また人権問題から開催の賛否が問われつつ始まった冬季オリンピック北京大会ですが、始まってしまえばやっぱり日本選手の活躍を期待してしまいます。オリンピックは歴史的に政治との係わりを断つことはできないと言われていますが、選手一人ひとりの喜びや涙は観ている者を本当に感動させてくれるものです。やっぱりスポーツの力は偉大ですね。
さて、夏冬問わずオリンピックになると毎回思うことは、日本のスポーツ中継がとても親切なことです。オリンピックでは通常はあまり観戦しない競技も中継されます。当然のことながらこれらの競技の詳細なルールは当事者以外にはあまり知られていませんが、中継のアナウンサーやゲストのわかりやすい解説にはいつもながら感心させられます。競技を見ているだけでほとんどのルールと見どころが理解でき、2~3時間後には一端の解説者気どりができるレベルになります。スキーモーグルやスノボスロープなど技の難度や出来栄えを採点する競技でさえ、得点計算はできないまでも他の選手との比較でどちらが上位になるか大体想像できるようになります。
また最近はルールの説明だけでなく、ゲスト解説者が当事者以外には耳慣れない業界用語(?)的な表現で競技を盛り上げてくれます。東京大会のBMXやスケートボードで有名になった「ビタ着」は有名ですね。大きなスポーツ大会があった年の流行語大賞には必ず幾つかの名フレーズがノミネートされるのが恒例になってきました。「13歳、真夏の大冒険」は初めからしっかりと狙っていたのでしょうね。北京冬季大会ではどんな名フレーズができるのでしょうか。中継アナウンサーは期待に応えるべく事前に色々と考えているのでしょう。
競技ルールは、競技中継の解説中だけでなく、翌日のワイドショーで更にかみ砕いて説明してくれます。ジャンプ競技のルールは、飛距離点と飛形点から構成されることは競技を見ていればわかります。でもジャンプスーツの股下が4cm長いと失格になるというスーツ規定は関係者以外はまず知らないことです。しかし先日の混合ジャンプが終わった後は、誰もがこのルールを知ることになりました。マスコミの丁寧すぎる(??)解説のおかげで、国民全員が「俄か評論家」になれますね。
最近のコメント