紅葉は奇麗だけど混みすぎ

インバウンドゲストのガイドとして外苑イチョウ並木に行ってきました。色づいたイチョウ並木は以前も訪れたことがありますが、ライトアップしているとは知りませんでした。TVニュースで知り、HPで調べると約10日間の限定とのことだったので早速行ってきました。というか、たまたまゲストの宿泊先が外苑前のホテルだったので、ゲストの送迎を兼ねての訪問です。

ガイド業をやっていて良いことの一つは、ガイドと言う仕事をしながら自分も楽しめる点です。自分が興味を持っていても自費では行けないような施設に行くこともできます。例えばチームラボです。興味があっても若くはない自分が自費で行くには少しハードルが高い。でもインバウンドツアーの引率ガイドとしては自信をもって観光(??)できます。以前に団体客のガイドとして京都祇園の舞妓さんの踊りを見る機会がありました。当然通訳もします。でも通訳という名の下、舞妓さんと直接話したりツーショット写真を撮ったりと、本当に自分が楽しみました。これって役得ですね。色づいたイチョウ並木観光は役得と言うほどのものではありませんが、「ちばらぎ」から電車賃を使ってわざわざ見に行くことでもないので、やっぱりガイド業のおかげなのでしょう。

さて、今年のイチョウは見頃の木もあれば、まだまだ青い葉をつけている木もあり、完璧な美しさを知っているローカル(日本人)にとっては、「それほど…」と言うのが本音のところです。これも夏場の異常気象のせいでしょうが。しかし訪日客にとってはやっぱり違うのでしょう、朝から見物客でごった返し、普通の車道が歩行者天国のようになっていました。旅行者のマナーが悪いと言えば、それまでですが、私たちも「横断歩道、みんなで渡れば怖くない」と言っていた頃もあったことを思えば、一概に観光客のマナーの悪さばかりを強調しても始まらないようにも思えます。期間限定なんだから、思い切って歩行者天国にするなどの施策も必要ではないかと。

朝は警備員の数も少なかったですが、さすがにイルミネーションが点灯する頃には多くの警備員が目を光らせて、車道を歩くことがないように配慮されていました。

まあ、これでも良いですが、やっぱり外苑前はTVドラマのように若いカップルがのんびりと秋を楽しみながら歩く場所であってほしいです。そして日本の秋は少し物寂しく愁いを感じる季節であったほしいです。でもこれから先、日本でゆっくりと秋を楽しめる所はあるのかなぁ~…