マイナポイント第2弾
マイナポイント第2弾が6月30日から始まりました。第1弾はマイナンバーカードを取得すると5000円分のポイントがもらえるという制度でしたが、第2弾ではこのカードの健康保険証としての利用申し込みで7500円分のポイント、そして公金受取口座登録で更に7500円分のポイントがもらえる制度です。
健康保険証としての利用申し込みは、この申し込みをしたからと言って健康保険証が使えなくなる訳ではないので、特にデメリットは無し。また公金受取口座登録は、自分の口座情報が筒抜けになるというリスクが全く無いとは言い切れませんが、少なくとも2年前のコロナ禍の特別給付金の受け取りの際に自分の受け取り口座を役所に届けているので、今更隠す理由もありません。そして今後何かの給付金がある時は、その都度手続きをすることなく給付金を受け取ることができるので、やはりあまりデメリットは無いように思えます。結論としては、15000円は魅力的であり早く手続きを済ませることにしました。
マイナポイント第2弾はスマホで手続きができるとの触れ込みなので、まずその手順を調べてみました。”マイナポイント“で検索すると総務省のマイナポイント事業のサイトが見つかります。このサイトがオフィシャルなページであり、最も信頼性が高いのは当たり前のことですが、残念ながらこのサイトは非常に不親切です。と言うのは、例えば健康保険証利用の申し込みの項目を選択するとマイナポータルアプリのインストールが促され、指示通りに進めてゆくと申し込みが完了するという設計にはなってますが、実際には使用しているスマホの種類によってはアプリが動かなかったり、PCにインストールしてもカードリーダーが無ければ使えなかったりと、なかなか一筋縄には進まず、その時の対処方法の説明もとても分かりずらいことです。一般家庭のPCでカードリーダーが付いているものはどれだけあるのでしょうか? つまりPCでも申込できますと謳っておきながら、実際にはPCでは申し込みができるケースは稀であると言えます。この辺りが本当に不親切に感じます。
このサイトには”つまずきポイント“についてまとめたページもあります。そこにはスマホでのマイナンバーカードの読み取り方や決済サービスのID/セキュリティコードの説明など有益な個別情報もありますが、手続きの全体を俯瞰できる説明がないのが残念です。
またスマホやPCを使わない方法として、”マイナポイント手続きスポット“という全国に約7万台ある端末機の検索もできるようになっていますが、この端末では後述する”公金受取口座の登録“ができないので、結局市役所に出向く必要が生じることは説明されていません。最後まで手続きを進めて初めてその必要性がわかるようですが、やっぱり不親切ですね。
この総務省のサイトや決済サービス会社のサイトなどを参考に、先日マイナポイント第2弾を申し込み、翌日に15000ポイントを無事に獲得できたので、その手順をまとめました。
アプリは2つ必要
まず手続きする際にアプリは2つ必要になります。一つはマイナポイントアプリで、マイナポイントを取得するために使います。もう一つはマイナポータルアプリで、こちらは自分自身のマイナンバーの諸情報を登録・変更する時に使います。まずこの2つのステップは、使うアプリも異なり全く違う手続きです。
マイナンバーカードのアカウント作成と各種手続き
マイナポイント第2弾は、マイナンバーカードの健康保険証としての利用促進と公金受取口座の登録促進という2つの事務手続きに対してインセンティブとして与えられるポイントです。従ってこの2つの手続きを行う必要があります。
これらの手続きはマイナポータルアプリを使います。このアプリはマイナポイントとは基本的に関係なく、マイカードの諸情報を管理することを目的とした、この先も使い続けるアプリです。そして次のような登録・手続きができます。
自分のカウントを作りそこにログインして、これらの作業を行います。
具体的な作業は次の通りです。
① アプリをダウンロードし、アプリを開く
② 新規登録を行う
まず自分のアカウントを作成します。マイナンバーカード本体と4桁の暗証番号が必要です。この時カードをスマホ本体の裏面に押し当ててカードの内容を読み取る作業がありますが、Androidとi-phoneでは読み取り時のカードの向きが異なりますので注意が必要です。カードから読み取られた氏名・住所等に加えてふりがなや電話番号等を入力すれば簡単に登録は終了します。間違いなく自分のアカウントができたことを確認するために一度ログアウトし、ログインし直すことをお薦めします。
③ 自分のアカウントにログインする
アプリを起動しログインを選択します。新規登録時と同様に4桁の暗証番号入力とカードをスマホに読み取らせる作業が必要です。
④ マイカードの健康保険証利用の申し込み
ログイン後は、「マイカードの健康保険証利用の申し込み」を選び、指示に従って入力するだけで簡単にできます。
⑤ 公金受取口座の登録
こちらも「公金受取口座の登録・変更」を選び、指示に従って自分が使いたい銀行名・支店・口座番号等を入力すればOKです。
健康保険証利用申し込み状況や公金受取口座情報は、それらの項目を選べば現在の状況が確認できます。
マイナポイントの申請
上述の2つの手続きが済めば、次はマイナポイントアプリを使ってマイナポイントを申し込みます。このアプリはマイナポイントの申し込むだけに使用します。具体的な手順は次の通りです。
① アプリをダウンロードし、アプリを開く
② ログインする
マイナポータルアプリのログインと同様に、4桁のパスワードとマイナンバーカードの読み取りが必要です。
③ マイポイント申し込み画面で申し込むキャンペーンを選ぶ
私の場合カードの新規所得は既に終了しているので「健康保険証利用としての申し込み」と「公金受取口座の登録」を選びました。
④ マイナポイントをもらうキャッシュレス決済を選択
私は第1弾のカードの新規取得時にPayPayを使っているので今回もPayPayを選びました。
⑤ 決済サービスID、セキュリティコードの入力
これらのコードは事前に調べておく必要があります。PayPayの場合、PayPayのサイトに確認方法が掲載されていますが、次の3ステップで確認できます。ア)PayPayアプリからマイナポイントを選ぶ、イ)新しい特典を一括で申し込むを選ぶ、ウ)決済サービスIDを使って申し込むを選ぶ。
⑥内容確認・申し込み規約の確認・申し込み完了
後は指示に従って進めると申し込み完了です。
総務省のサイトでは全体の流れが見えにくい理由
上述したような流れ、特に2つのアプリの目的が明確に理解できていれば、簡単にマイナポイントを得ることができます。しかし総務省のサイトを含め、多くのサイトの説明ではまずマイナポイントという言葉を前面に出し、マイナポイントアプリからスタートするように仕向けられています。これが全体の流れが見えない大きな原因です。
実際にはマイナポイントアプリは「マイカードの健康保険証利用の申し込み」機能を兼ね備えているので、健康保険証利用で7500ポイントの取得だけを目的とするならば、マイナポータルアプリは必要ありません。だからマイナポイントアプリからスタートすることは、ある意味手続きを簡素化しているとも言えます。しかしその後「公金受取口座の登録」の段になって、別のアプリ、つまりマイナポータルを使って登録するように促されるのでややこしくなってしまいます。
”マイナポイント手続きスポット“の端末機を使っての申し込みも同様です。「健康保険証利用の申し込み」までは出来ますが「公金受取口座の登録」をすることはできず、役所に行く必要があります。つまり手続きスポットの端末機はマイナポイントアプリと同じ機能であり、役所で手続きをする場合はマイナポイントアプリとマイナポータルアプリが揃っていると考えるとわかりやすいかも知れません。
私はPayPayを使っていますが、このPayPayからもマイポイントアプリが連動するようになっていてマイナポイントの手続きができますが、やはり「健康保険証利用の申し込み」までしかできません。
他の人のスマホからでも申し込みは可能
手続きスポットに行っても役所に行っても結局マイナポイントアプリやマイナポータルアプリを操作しているのと同様と考えると、何も自分のスマホにこれらのアプリをインストールする必要は無く、だれのスマホでもPCでもアプリさえ使えれば問題ないように思えます。
私のカミさんはi-phoneを使っており、これらのアプリのインストールは問題ありません。一方で私はAndroid使用で、機種は古くないものの”おさいふケータイ”非対応のためアプリのインストールができません。私の申し込みをどのようにするか少し困っていましたが、手続き方法を調べてゆくうちに、カミさんのi-phoneにインストールしたアプリを使えば申し込めることを確信しました。そしてそのことを確かめるべく役所に電話をしてみると、「他人のスマホでも問題ありません。役所で手続きする場合もタブレットで2つのアプリに入力するので全く同じことです」との回答を得ました。アプリさえ使える環境にあれば、カミさんがログインするか私がログインするかの違いだけであり、結果的には2人とも無事に申し込みできました。
申し込み当日はPayPayでは申し込み中との表示が出ていましたが、翌日になって2人の口座には15000ポイントずつ付与されていました。
マイナンバーカード制度が普及すれば、多くの事務作業が不要になり経費が減ります。実際一昨年の10万円のコロナ禍特別給付金の支給に当たって莫大な労力と税金が使われたことを考えると、一人ひとりに第1弾と併せて2万円ずつ配っても、長期的にみると経費削減につながる良い政策なのでしょう。でも政策の良し悪しを抜きにして個人的には目先の1万5千円がやっぱりうれしいですね。
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