秋の空とゴルフ場
通称”ちばらぎ”は、千葉の北西部、東京都から江戸川を渡り千葉県に入ったと思ったら、すぐに利根川にぶつかり、そこを超えれば茨城県という、江戸川と利根川にはさまれた千葉県でありながらほとんど茨城県という狭い地域です。チーバくんで言えば黒くなった鼻の付け根から先の所です。この地域に住んでいて良いと思えることは、すぐ近くに多くの河川敷ゴルフ場があることです。江戸川には越谷ゴルフ、江戸川ライン松戸コース、そして利根川には野田パブリックひばりコース、クリアビューゴルフ、東我孫子カントリー、利根パークゴルフ、アジア取手カントリーがあり、調整池の常総カントリー、そして下流に少し下るとニッソーカントリーがあります。少しプレー費が高めで手入れの行き届いたコースもあれば、まさしく河川敷という残念なコースもありますが、総じて言えることは、気が向いたときにすぐプレーできる気軽さです。多くのコースで午後スループレーや薄暮プレーを比較的安価で提供しており、朝起きたら快晴で急にゴルフがしたくなった時には本当にありがたいです。
江戸川は河川敷の幅もそれほど広くないため、フェアウエーの幅が限られてしまいますが、利根川では十分な広さのフェアウエーを確保しているコースも多く、ドライバーを気持ちよく振り回すこともできます。河川敷といってもバカにはできません。河川敷だから風の無い夏場は無茶苦茶暑いですが、一方で風のある時は面白いゴルフができます。利根川は北西から南東に向かって流れているので、多くのホールはこの方向に向いています。冬場は基本的に北西の風で、川の上流から下流に向かっているホールは追い風となります。この追い風に乗れば、300ヤードのスーパーショットも夢ではありません。また河川敷は湿ったイメージがありますが、梅雨時や台風シーズンに長雨や大雨で浸かった時以外は結構地面が乾いていて、追い風と硬いフェアウエーがスーパーショットを生んでくれます。もっとも川の上流に向かって打つ逆風ホールは打っても打ってもグリーンに届きませんが…。
強い風、硬いフェアウエー、砲台グリーン、芝目の強い高麗グリーン、これらは一般的にはゴルファーにとってありがたくない要素ですが、これを楽しむことができるのも河川敷ゴルフの魅力です。以前、某プロゴルファーが全英オープンに出場するにあたって、風の強いスコットランドの荒れたコース対策として、河川敷のゴルフ場で特訓して臨んだという話を聞いたことがあります。スコットランドの羊飼いの遊びが発祥(諸説ありますが)ということを考えると、バブリーなコースよりも河川敷の方が原点に近いのかも知れませんね。
さて、季節も良くなってきたので久しぶり野田パブリックひばりコースでプレーをしました。もちろん当日朝の予約です。朝起きて真っ青な秋空を見てからゴルフ場に電話をしました。お昼過ぎのスタートで天気は快晴、風は穏やかで少し暑いぐらいでした。山間のゴルフと違って空が広い。見ての通り完璧なゴルフ日和でした。
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