久しぶりの都内ガイド

心臓の病気になってバタバタと9月が過ぎてしまいました。手術前は普通の生活に戻れるのか心配しましたが、2回の冠動脈ステント留置手術は思ったより容易に終わり、また手術後は無理をしない程度で普通の生活が送れることとのこと、さらに軽い運動やウォーキングは積極的に行ってくださいとのことだったので、早速仕事に復帰しました。仕事? 病み上がりで大丈夫? こんな質問を受けそうですが心配いりません。私の仕事はインバウンドのガイドです。ガイドしながら都内の観光地を巡るツアーは仕事ではありますが、リハビリのウォーキングとも考えられます。病気のことばかり考えて家で燻っているよりも良いに決まっている、と自分に言い聞かせて都内に行ってきました。

夏場は富士山登山ガイドを中心に活動していたので、都内のガイドは3ヶ月ぶりです。雨模様の天気で決して条件は良くなかったですが、観光地はどこも混んでいました。明治神宮などは多分9割以上が訪日客でしょう。絵馬をガイドする時も、日本語で書かれているのは数えるほどで、ほとんどが外国語です。以前と比べると東南アジア、特にタイ語で書かれたものが増えたような気がしました。また面白いのは御朱印です。神社に来ておみくじやお守りは訪日客の間でも当たり前でしたが、御朱印まで知っているゲストは少なかったように思います。でも今は訪日客も御朱印帳の列に沢山並んでいます。なんでもカリグラフィーと赤いスタンプの組み合わせがCoolなのだそうです。

築地も無茶込みでした。そして全てのものが観光客価格になっていました(これは今に始まったことではありませんが)。確かに大きくて美味しそうなのですが、食べ歩きの生ガキ1個が2000円近くすると、ローカル庶民には手が出ません。6000円の和牛串焼きも同様です。6000円払うならレストランに行きますよね。20年ほど前に中国や東南アジアを旅した時に、現地の人には高級すぎて手が出ない料理を食べていた自分の状況を逆の意味で思い出しました。

浅草ももちろん大混雑です。中国は国慶節の休日とあって、やはり中国人旅行客が半端なく多いです。私のゲストは和服を着た女性の写真を沢山撮っていました。和服女性は旅行客で、その大半は訪日客で日本人ではないことを説明しても一向に気にしないで…  写真にすると日本人もアジア人もわからないから大丈夫とのこと。和服+アジア人だけで十分なようでした。

今秋はリハビリを兼ねてのこのような街歩きガイドが中心になりそうです。