新しい車を買いました
昨年暮れの最大の買い物は車です。これまでの車は既に10年以上乗ったものです。購入当時は自身の海外赴任が決まった直後だったので、運転者の主体はカミさん、そして大学に入ると子供たちも運転するだろうと考え、運転のしやすい少し小さめにしました。
自分があと何年運転できるかを考え逆算してそろそろ買い替えようと思い、1年ぐらい前からショウルームを覗いていたものの、さしあたって不便は感じなかったこと、また人気車の納期が4ヵ月ぐらいかかることから、再度車検を受け、その後2年間のうちに買い替えるという計画を立てたのが半年前。だからそれほど急いで買い替えを考えていなかった昨年10月末に事件が起きました。栃木のゴルフ場に向かって国道4号を北上中、埼玉と茨城の県境の利根川に差し掛かったあたりで突然、ピシッという大きな衝撃音が走りました。一般道とは言えこの道路のこの区間は時速90kmぐらいで流れています。そんな中で衝撃音が響き一体何が起こったかわからないまま、と言って時速90kmで急停車もできずに十秒ほど走った後、フロントガラスの右下の隅に、亀裂が走っているのを発見しました。それで納得できました。衝撃音は何かが飛んできてフロントガラスにぶつかった音でした。そう言えば衝撃音が走った時に、視界の右端を何かが横切ったような気がしないでもなく……。
運転には直接支障をきたさないのでゴルフ場まで運転を続け、その後フロントガラスを精査してみると、なんとひび割れの中心に直径2mmぐらいの黒い物体がめり込んでいて、一部ガラスを貫通していました。こんな小さな物体が銃弾のように遠方から飛んできてガラスにめり込むとは考えられないので、きっと小石のようなものが飛んできて、その一部がフロントガラスにめり込んだのでしょうが、とんでもない衝撃です。最初は前方を走っている車からこぼれ落ちた砂利かとも思いましたが、記憶では前方にはダンプカーは走っていなかったし、仮に走っていてもそのダンプカーに積まれた砂利そのものも、やはり時速90kmで前方に動いているので、私の車との相対速度はゼロとなり、フロントガラスを貫通するほどの衝撃を与えるとは考えられません。となると対向車線から飛んできたのでしょうか？この道路は片側2車線で私は追い越し車線を走っていたので、きっと対向車線のダンプカーから落下した砂利が原因なのでしょう。でもそうなるとダンプカーと私の車の相対速度は時速90km x 2 = 180kmとなり、このスピードで小石もしくは砂利をぶつけられてフロントガラスが壊れたことになります。対向車からの落下物によるトラブルは、可能性は低いものの、一度起きると大きな事故に繋がりそうで要注意です。と言っても自分の注意だけでは防ぐことはできないですが…。
話は変わりますが、大谷選手の球速が時速165kmなので、彼が角のある小石を全力で投げると車のフロントガラスは壊れてひびが入るということですね。恐るべきパワーです。
この事故の後カーディラーに修理依頼に行ったところ、駐車スペースに車を止めるや否や営業が飛んできて、新車のセールス攻めです。そして修理の見積り中に新車の見積りまで用意してしまいました。フロントガラスの修理費用が20万円弱。買い替え検討中の10年落ちの車にそんなにお金をかけるのはもったいない、今が買い替え時云々のセールストークにまんまと乗せられて車を買い替える方向になってしまいました。
次の車はSUV、そしてハイブリッドやEVなど何か先進的な技術が使われているものと決めていたので、トヨタ、日産、ホンダの有力なSUVを比較してみました。どの車も一長一短はあるものの、総じて出来がすばらしい。当たり前のことですが10年前の車とは比較にならないぐらい安全性や燃費効率が優れています。でも値段が高い。以前は200万円台で十分満足できる車があったはずですが、今は車体本体が300万円、そしてナビ等の必要不可欠なオプションを入れると350万円、ボディーコーティングや諸経費等を含めると400万円近くなってしまいます。ゴルフ場に行くといつも思うことですが、本当に良い車が並んでいる。ゴルフは以前に比べてプレー代が1/4以下になって、庶民のスポーツ（娯楽??）になっているようだけど、やっぱり高級車に乗る人のお遊びの域を脱していないのではないかと。
車の話に戻って、価格もさることながら新車を買おうと決めてディーラー巡りをして分かったことは、こちらもコロナ禍で販売する製品が無いという事実。どのディーラーも元気の良い営業トークをするものの、納期を尋ねると一様に半年待ち、車種によってはそれ以上とのこと。昨年の11月に売買契約をしても納期は今年の夏以降とか。最初の修理依頼の際に私に車の買い替えを提案したディーラーでさえ同様で、後で考えると売る車も無いくせによく買い替えを薦めたものです。一方、こちらはフロントガラスにひびが入っている車を乗り続ける訳にはいかず、あるディーラーで何とか在庫を見つけてもらい、そちらに決めました。最後は「欲しい車」ではなく「今買える車」が決め手になりました。それでもこれまた半導体不足によりカーナビの取り付けに約1ヵ月要し、何とかX’masプレゼントに間に合わせてもらいました。