紳士なゴルファーになろう
最近はコロナ禍とあって適度なソーシャルディスタンスがとれるゴルフに興味をもつ若者も増えてきているようですが、それでもゴルファーの大多数は中高年の男性で、特に平日となると健康目的の年配者が中心です。
私は単純に芝の上で戯れることが好きなゴルファーなので、多くの場合は翌日の天気予報を見て好天が確実な事を確認した後に一人から参加できる組み合わせ枠に予約します。したがって当然のこと一緒にラウンドする人は見ず知らずのゴルファーであり、平日プレーでは年配者とご一緒する事が多くなります。年配者とゴルフをすることも初対面の人とゴルフをすることも私は全く気にしないのですが、時々自分の世界を押し付けてくる年配者と一緒になり閉口する時があります。以下自分がこれまでに困ったゴルファーたちです。
あまりにも病気自慢する人 – 年配者は程度の差こそあれ何らかの持病を持っているもので、プレー中にいわゆる「病気自慢」が始まります。ミスショットすれば腰痛のせい、パットが入らなければ視力のせいと言い訳をしたあと、これらの病気でいかに悩んでいるか延々と解説が入ります。また昨年胃の手術をしただの現在医者からドクターストップがかかっているなど、「だったら家でおとなしくしていたら」と突っ込みを入れたくなるような場合もあります。そして一人が病気の話を始めると我も我もと病気の競い合いが始まります。困ったものです。しかし極めつけは、昼食時に一通り糖尿病の講義をした後おもむろにバッグから注射器を出して目の前でインシュリンを打ち出したケースでした。
昔はこうでなかった人 – 私のドライバーショットは年配者よりも飛びます。歳を考えれば当たり前のことなのですが、私のナイスショットを見て「昔自分はバックティからあのバンカーを越してたものだ…」と言う人は結構多いです。飛距離が落ちたのは単に歳のせいであって、本当の上手さでは負けていないぞと言わんばかりです。彼らのスウィングを見ているとそのような昔があったのかどうか疑問も残るのですが。なかなか素直になれないんですね~。謙虚でありたいものです。
そこまで人任せ? – プレー開始前の挨拶で「私は目が悪いので打球があまりよく見えません。打球を見ていただければありがたいのですが」と丁寧にお願いされたケース。パートナーの打球の確認もプレーのうちで、ここまでならば何も問題ないのですが、プレーを開始してから判ったことは悪いのは目だけではなかったこと。打球方向を教わってもボールを見つけられないことは珍しいことではない。しかしボールを通り過ぎて違う方向に向かっていることを教えても伝わらないことは想定外だった。どうも眼に加えて耳も悪かったみたいだった。「そっちじゃないですよ」と言っても聞こえない。放っておくとボール探しでとんでもない方向に歩いて行ってしまう。最初の数ホールでこのことに気づき、以降は最後まで私が全て付き添わなければならない有様。ゴルフをするならば自分でボールを探して下さい。でなければキャディ付きのゴルフ場でどうぞ。でも自分のボールがどこに飛んだかわからなくてゴルフが楽しいのかなぁ。
健康を考えるなら歩きなさい! – もう一つ人迷惑なケース。やはりプレー開始前の挨拶で「私は健康のために歩きますのでカートには乗りません」と宣言されたケース。本来ゴルフは歩くべしと私は思っているので、この宣言自体は特に問題ないのですが、クラブを持たずに歩くとは思わなかった。ティーショットを打って手ぶらで歩いて行く。他のパートナーたちはカートで2打目地点に進んだ時に「5番ウッドを持ってきてくれ」と声がかかる。あんたのキャディではないと思うものの、彼がクラブを取りにカートを往復する事で後ろの組を待たせるわけにはいかず、仕方なく彼のクラブを運ぶ羽目に。全てのショットというわけではなかったけど、グリーン周りのウェッジやパターは全ホールで他の人に持ってくるように頼んでいました。本当に健康が目的で歩くのならば、健康のためにクラブを取りにカートまで歩きなさいと言いたい。
9割以上のゴルファーは本当に紳士ですが、このような自己中心の年配者がいることも事実です。歳をとっても周りに気を配れる穏やかなゴルファーであり続けたいです。
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