大雪予報とニュース
昨日は朝から雪の予報で、ニュースでは大雪に注意を呼び掛けていました。所用のため車で外出せざるを得なかった私は、もちろんノーマルタイヤなので降雪量に心配していましたが、昼間はみぞれが中心で降雪と言うほどではありませんでした。夕方までは、天気予報がハズレたと思っていたところ、日が暮れてから少し雪が強まったようで今朝起きてみると庭は5cmの積雪でした。今回の大雪予報は、寒気の度合いが微妙で、もともと降る降らないの境界あたりとの事だったので、結果的には天気予報は大当たりだったようです。
ニュース番組を見ていて最近思うことは、気象に関する話題の割合が異常に多いことです。ニュースの前後には5分程度の天気予報が付いているにもかかわらず、番組本編でも気象を取り扱う。そしてその取り扱いがあまりにも大げさであることです。今回のような降雪予報の場合、車のスリップに対する注意や歩いていて滑らないように降雪時の歩き方を教えてくれるの良いとして、新宿駅前で少し地面が白くなっただけでやたらに警戒感を強調したり、ホームセンターの雪かきスコップ売り場からの中継が行われるのはちょっと度が過ぎているように思えます。確かに首都圏では数cmの積雪で電車が遅れたり高速道路が封鎖されたりと影響は大きいのですが、たった数cmの降雪の可能性の話題をこんなにも大げさに取り扱う必要があるのでしょうか? あまりにも不安を煽りすぎているように思えます。
私は生まれも育ちも関西で雪とは縁のない幼少期を過ごしましたが、社会人になって最初の赴任先が新潟でした。4年ほどの新潟生活では一晩で50cm以上の積雪やホワイトアウトの経験を何度もしました。雪国での生活経験が少しあるだけでも、昨日のようにニュース番組での大雪に関するあまりにも過剰な取り扱いには違和感を覚えてしまいます。5cmの積雪予報の話題を雪国の人はどう思って見ているのでしょうか?
「天気予報では大雪を予報しなかった」とか、「ニュースで注意事項を知らせなかった」というようなクレームが寄せられないように、安全サイドの報道を心掛けているのでしょうが、もう少し「普通の」報道でも良いように思えます。
雪が降ると鉄道ダイヤも乱れ、色々と思った通りに行かないことも起きます。受験生にとっては大変な事かも知れません。しかしほとんどの人にとっては降雪による予想外の出来事は許容できる範囲のことではないでしょうか。ならば少しぐらいの降雪は「警戒」よりも「楽しむ」気持ちを持ちたいです。首都圏も毎年一度や二度は大雪に見舞われます。降雪に対する文句を言わずに、子供心に戻って雪だるまを作る気持ちの余裕を持ちたいです。
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