コロナ禍で始めたこと
昨年のコロナ蔓延からもう1年も経ってしまったが、この間に始めたことにピアノがある。きっかけはスポーツジャーナリストの中西哲夫さんがピアノを買って練習を始めたことをラジオ番組で話していたこと、そしてその数日後にお笑いタレントの劇団ひとりさんがカノンを3年間かけて弾けるようになったことをやはりラジオで語っていたことである。コロナ禍の緊急事態宣言で外出もままならい中、家の中で何かを始めたいと思っていた矢先で、大人だって結構ピアノに挑戦しているんだと思い切って始めてみました。
幸い子供が使っていたピアノや教材があったので始めるのに何の準備も必要なかったのですが、一番の問題は近所に聞こえることに対する自分自身の心の葛藤でした。普通の住宅から今までには聞こえなかった”ちょうちょちょうちょ”のピアノが聞こえる。普通なら「お孫さんですか?」のところに、「いえ、私です」という光景を想像すると結構ハードルは高かったです。とは言え始めてみると、実際にご近所さんから声をかけられることもなく、毎日1時間ずつ1か月も経つと夕暮れ前の1時間をピアノの前に座ることが日常になりました。
大人のピアノ練習は大きく分けて、少々難しくても弾きたい曲を練習する方法と子供のように地道に一から練習する方法があります。練習を始めるにあたってネットで調べたら、「ピアノを始めて1000時間….」の類の動画が沢山見つかります。練習時間と上手くなってゆく過程が動画で見れるので、これから始める自分にとっては大きな励みになります。語学の勉強で、多くの参考書を使うより一本の映画を暗記するぐらい繰り返し観る方が効果があるのと同じかなと思い、まずはカノンとエリーゼのためにの楽譜を入手してスタートしましたが、あまりの難しさであっさりとギブアップ、結局地道な練習から始めました。
まずはピアノを初めて触る幼児用のいわゆる「ピアノのおけいこ」から開始。大きな音符で曲も短い。こんなの簡単だ、子供は幼稚園の時に終わらせているとバカにしていたら大間違い。指が動かない。何度練習しても同じところで間違える。情けないと思いながら3ヵ月、やっとの思いで約70曲の練習曲を終了。ここで再度エリーゼのためにに挑戦。最初の頃に比べたら指は動くものの、やっぱり2つ目のフレーズから先は力不足を感じ、結局次の課題は定番のバイエルを選びました。「大人のバイエル」ではなく、子供のお古の「子供のバイエル」が今の練習教材です。バイエルを始めてから今は約5か月。バイエルの壁と言われる80番台の曲も何とか終了し、春にはバイエル卒業を目標に頑張っています。
ピアノは全て独学です。カミサンが少し弾けるので、分からないところを聞くことことはありますが、基本的にはyoutubeが先生です。多くのピアノの先生が動画をあげているし、難しい曲は弾き方のレッスンもあるのでとても助かっています。また5歳の女の子が発表会で演奏している動画にショックを受けたり励まされたり。でもバイエルも後半になると、指先を見ないで弾け曲も出てきたりして少しずつ楽しくなっています。
今書いているブログも継続が大事ですがピアノも同様ですね。まずは一年続けたいです。
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